松江市建設環境委員会 開催
松江市議会建設環境委員会が1月17日「(仮称)殿町プロジェクトマンション棟について」を議題に開催されましたので報告します。
島根県庁前の一角に、大阪市の不動産会社が、高さ約57メートル、19階建ての分譲マンション建設を計画しています。
松江市景観審議会は昨年10月、この計画が市景観計画の定める基準に合致しているか審査し了承しました。
この日委員会では、令和4年10月27日からの事業者と松江市のやり取りの経過、関係法令や条例との関わりの2点について報告がありました。
経過は▽当初15階建て(44・5m)の資料提出があったが、17階、19階と変化した、▽事業者提出の資料が不十分であり、市で合成写真の作成等を行うほか高さの見直しの指導を行った、▽10月18日に市長から景観審へ諮問、10月20日に景観審議会開催、11月2日答申となった。
市長の諮問事項は①景観計画に定める眺望基準を満たしているか、②あわせて広域景観に多大な影響を及ぼすことを鑑み調和に配慮」するため「意匠形態・色彩等について意見を聞くというもの。
眺望基準が「松江城の天守から見た東西南北の山の稜線の眺望を妨げないこと」のみであり、審議会では基準の見直しを求める声もあったことから、市は令和8年を目途に景観計画の見直しを図るとしています。現状の都市計画や条例には違反していないため、市は事業者に対して「地域住民や関係者との円滑なコミュニケーション」「十分な説明」を求めるなど調整にあたっていると説明がありました。
その後「事業者の近隣住民への説明内容や住民の反応」「観光との調和について検討されていないのでは」「景観審議会の審議内容」についてなど活発な質疑が行われました。
このマンション計画を巡っては昨年11月に反対する市民の会「まつえ/風景会議」が立ち上がり、署名運動などが行われています。2月から着工予定であり、国宝でもある松江城前の景色が一変するのではと市民の不安が広がっています。
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